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3. tkinterのラベルの使い方

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Pythonで簡単にアプリを作ることができる「tkinter」についてインストールから実用例までを複数章に分けて解説していく。（2020年12月10日 更新）

目次

1. tkinterのインストール
2. 基本的な構文
3. ラベル
    ラベルの定義
    ラベルのカスタマイズ
    ラベルの内容を後から書き換える
4. ボタン
5. エントリー
6. テキスト
7. スクロールバー
8. チェックボックス
9. アプリへのバインドについて
10. 複数のアプリ画面をつくる
11. 作ったUIを消す（デストロイについて）



ラベル

  • ラベルの定義

    • ラベルの作成には Label() を用いる。

    lab = t.Label()


    ラベルに文字を挿入するには text オプションを用いる。

    lab = t.Label( text = u'ラベル' )


    ラベルを実際にアプリに表示させるには pack() または place() を用いる。pack()は自動的に上から配置してくれるもので、place()は自分で配置や大きさを決めるものだ。


     実行例１
    import tkinter as t

    app = t.Tk()
    app.title( 'テスト' )
    app.geometry( '250x150' )

    lab = t.Label( text = u'ラベル' )
    lab.pack()

     app.mainloop()

     実行結果



     実行例２
    import tkinter as t

    app = t.Tk()
    app.title( 'テスト' )
    app.geometry( '250x150' )

    lab = t.Label( text = u'ラベル' )
    lab.place( x = 10, y = 10 )

     app.mainloop()

     実行結果


  • ラベルのカスタマイズ

    • ラベルのフォントを変更するには font オプションを用いる。

    lab = t.Label( font = ('MS Gothic', 20) ) #フォントは「MS ゴシック」、フォントサイズが２０。


    ラベルの文字色の変更には foreground または fg オプションを、背景色の変更には background または bg オプションを用いる。
    色の指定は16進数6桁のカラーコードを書くか、有名な色であれば英単語で書いてもちゃんと動作する。

    lab = t.Label( foreground = '#FF00FF', background = 'cyan' ) #文字色が紫で、背景色がcyan（水色）


    また、これらのオプションは組み合わせて使うことができる。


     実行例３
    import tkinter as t

    app = t.Tk()
    app.title( 'テスト' )
    app.geometry( '250x150' )

    lab = t.Label( text = u'ラベル', font = ('MS Gothic', 20), foreground = '#FF00FF', background = 'cyan' )
    lab.place( x = 10, y = 10 )

    app.mainloop()

     実行結果


    一方、place() にて width や height オプションを用いることでラベルの縦横の大きさを変更することができる。

    lab = t.place( x = 10, y = 10, width = 230, height = 50 ) #横230px、縦50px


     実行例４
    import tkinter as t

    app = t.Tk()
    app.title( 'テスト' )
    app.geometry( '250x150' )

    lab = t.Label( text = u'ラベル', font = ('MS Gothic', 20), foreground = '#FF00FF', background = 'cyan' )
    lab.place( x = 10, y = 10, width = 230, height = 50 )

     app.mainloop()

     実行結果


    ここまでがラベルの基本的な内容で、ここからは少し発展的な話だ。


  • ラベルの内容を後から書き換える

    • ラベルに限らずtkinterの機能の多くは辞書型で管理されているため、その辞書の内容を直接書き換えることで後から自分の好きなタイミングでフォントや文字色を変更することができる。 例えば文章を変更したければ辞書の「text」の内容を書き換える。

    lab[ 'text' ] = 'こんにちは'


    次に背景色を変更したければ「background」を変更する。

    lab[ 'background' ] = '#000000' #黒に変更


     実行例５
    import tkinter as t

    app = t.Tk()
    app.title( 'テスト' )
    app.geometry( '250x150' )

    lab = t.Label( text = u'ラベル', font = ('MS Gothic', 20), foreground = '#FF00FF', background = 'cyan' )
    lab.place( x = 10, y = 10, width = 230, height = 50 )

    lab['text'] = 'こんにちは'
    lab['background'] = '#000000'

     app.mainloop()

     実行結果